また仕事に追われる立場に

2007年1月11日

今週から気分的にも新しい年を迎えてのフル稼働である。10日には司法修習生の歓迎会があった。今年も司法修習生の修習を担当している。我々のころは4ヶ月の弁護修習であったが、いまでは3ヶ月に短縮されている。そして司法試験の合格者が増加しているので4班に別れて裁判所、検察庁、弁護士会と回ってくるので、弁護士会も常にどこかの班の司法修習生がきていると言う状況となっている。そして、一人1ヶ月半づつ2人の修習を担当するというシステムである。なんとなく司法修習生との距離感があり、緊密な関係がなくなってきたのではないかと感じられる。しかし、歓迎会が開かれ、それぞれが岡山の感想、将来の法曹像について語られているのをみていると約35年前の自分をそこにみることができた。公式な会が終了後、私が担当することになっている2人の修習生と一緒に2次会にでかけた。話している内に修習時代に味わった感情が甦ってきて、一緒に修習生時代を過ごしているような感覚に捕らわれられ、私も(いや私だけかも)楽しい時間を過ごすことができた。2人には一つでもいつまでも思いだせる良い思い出をもってもらいたいと願っている。rnrn11日には、刑事事件について無罪弁論を1時間30分にわたって法廷でしゃべり続けた。のどを痛めている状況であったので、最後まで声がでるか心配であったがなんとかこなせた。正月の間中私の頭から消えることのなかった事件の弁論であった。統計的には1パーセント以下の可能性を信じての弁論であり、事案においては圧倒的に検察官の主張が通りやすいものであり、厳しいと感じている。しかし、被告人の目線で充分に「真実」が伝えることができたかどうか、手続きを終了してもいろいろと不安が残る事件である。今朝の新聞では、簡単に無罪の主張したことが報道されていた。この日の午後は恒例のリーガルエイドの懇談・報告会と弁護士会新年懇談会であった。新年懇談会では年男、年女が紹介される。私は亥の年なので今年は年男として紹介された。私の年は、団塊の世代といわれていて、同年輩が十数名いた。200名ばかりの会なのでやはり多い世代であろうか。この日も先輩、後輩たち約10名と一緒に2次会にでかけた。着物姿の女性弁護士2人も一緒であった。2日続けての外でアルコールの入る会であった。年末以来、アルコールが抜ける日が無いようで、肝臓の脂肪が気になるところである。rnrnそして、今日は弁護士会でクレジット、サラ金被害相談の担当であった。今年からこの種の相談は無料とのことで、6枠の予約はいっぱいであった。そしてその相談のうちほとんどは受任せざるをえない状況である。気が重い。利息制限法に基づく再計算業務がこれで一挙に増加することになり、事務にも忙しい思いをさせることになる。この被害はその人の生活そのものが既に破壊されている場合が多く、丁寧な対応が必要である。そんなことで疲れる相談なのだ。これを終えて事務所でさらに2件の法律相談を終えたところで、今日のクレサラ相談者の一人から直ちに事件の受任の依頼があった。費用は分割払いの約束である。自宅に帰り、明日提出期限となっている準備書面の作成を終えた。明日は津山での事件がはいっている。事務所を離れ、なかなか書面の作成の作業を事務所ですることができず、仕事がもうたまり気味である。rnrnこうして、今年もなんだか例年と変わりなく、ばたばたと仕事に追われる日々となりそうな予感だ。

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