御用納め

2006年12月29日

官庁は今日が御用納めである。裁判所も今日までである。今さら書面提出などということはしないが、急ぎではなく、準備の終わった書面の提出は済ませた。午前中は拘置所での接見、そして境界の係争事案の現地調査を終えて事務所に帰る。あるカルト教団との3件の事案についての交渉があり、予定表に書かれていた日程は終了した。rnrn年賀状のプリントの確認をしたが、大幅に足らないことに気付かされた。多くの人に失礼することになるかもしれないが、どうも名簿の整理がきちんとできていないので仕方がない。年末に様々な方からの頂きものがあり、これらの方々へのお礼状を書いた。毎年、十数年間にわたり送り続けて頂いている方もいて、このお礼状を書くときその人のことが思い浮かべられる。私の関わった仕事のことを覚えていていただき、また評価して頂いていることを実感する時であり、嬉しい時である。通常、事件処理が終わればそのことは頭の中から消えていくが、こうした時間に思い出さされる。事件を処理している間にご子息が自殺された事件、夫婦で病身のなか破産宣告手続きを経て年金でぎりぎりの生活をしながらいつもお気遣いいただく老夫婦、民事再生で平穏な生活を取り戻した方それぞれの方が、私のことを思い出してくれて送って頂いているのである。なかには、なにか送れば特にいいようにしてくれるのではないかと思っている人もあるようであるが、仕事に関してなにか頂こうがいただくまいが全く影響することはない。ほんとうにその時の気持ちの問題なのである。事件の依頼をして、なにか届けなければならないなどということは考える必要は全くないことを明言しておきたい。rnrnこれから、新年に裁判所が動き出すまで、私の机の上の未処理案件は増えることはない。ひたすらこれからはこの山を崩して綺麗に片付けていく作業である。当分、仕事をすれば減ることだけは確実なので、なにやら嬉しくなる。そんなこんなで私も御用納めの日として開放感を味わいながら事務所をあとにした。

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