暖冬

2006年12月24日

今年の冬は確かに暖かい。まだマフラーも使っていない。そんなに寒さを感じないのである。我が家の贅沢として、冬場に暖炉を焚く。帰宅して暖炉の灰を掃除して、薪を持ち込み火のつきやすいように組み、火をつけ、その炎をみながら食事をし、くつろぐ。プレハブの家であるが、これだけは自慢である。しかし、今年はこの薪がなかなか減らないのである。rnrn小さい頃のクリスマスは、夜に教会でクリスマス会があった。公立の幼稚園も保育園もないころ、開拓伝道にこられていた牧師さんが幼稚園をつくり、教会で伝道活動をしていた。広い地域からこの幼稚園に通ってきていた。小学校に入学してみると活発に動き回っていた多くの児童はみなこの幼稚園の仲間であったように思う。クリスマスには聖劇を事前に何度も練習した成果を発表すべく演じていく。最後にには「諸人こぞりて」を何回も大きな声でみんなで歌っているとサンタクロースが窓をたたきはいってきて最高潮を迎える。サンタクロースが今年はどこからくるだろうかと毎年わくわくしながら見つめていた。その会の中心には石炭を焚くストーブが赤々と燃えていた。外はしんしんと冷え込み、暗かった。もらったクリスマスケーキやカードを大切に抱えて足下から冷えてくるのを感じながら暗い夜道を歩いて帰った。この寒さは今はない。そして、この暗さを感じることも経験することはなくなった。確かに気候が変わり、文化が変わっている。rnrnきょうは、クリスマスイヴである。私はクリスチャンではないが、妻の通っている教会のキャンドルサービスに参加する予定にしている。クリスマスはキリストの誕生を祝う会であるが、キリストの十字架の事実を考えないで誕生を祝うことはありえない。本当はもっともっと心の中は厳粛なのだろう。旅をしてきたばかりのプラハ、ドレスデン、ライプチィヒ、ベルリンでみたあの歴史ある教会群のなかでも祈りが捧げられていることであろう。しかし、世界の情勢はこの祈りのことなどおかまいなしに厳しい状況が続いている。

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