法廷ストレート?

2006年12月13日

岡山地方裁判所の法廷棟の3階には31号室から34号室まで4つの法廷がある。どうでも良いことかもしれないが、今日は34号法廷、33号法廷、32号法廷、31号法廷の順番に私の担当事件があった。刑事、民事いりまじっての法廷であったのでストレートフラッシュというわけにはいかなかったが、きれいなストレートであった。しかし、それだけ過酷な1日であったといえる。rnrnまずは、10時15分から民事合議事件34号法廷で高校野球部での事故の責任追及の岡山県を相手とする事件の弁論手続きであった。過失論争がこれから本格的になっていくだろうが、その前哨戦ともいうべきやりとりが口頭でもなされ、予定時間をオーバーしてしまい、10時30分からの刑事事件の法廷に遅れることになった。こうして、10時40分から刑事合議事件33号法廷で銃刀法違反事件の証人尋問、被告人質問、論告、弁論手続きがなされた。既に暴力団をぬけていたのであるが、暴力団にいた当時に銃を購入して所持していて、その処分に困って手元に残って他人に渡したのであるがその時に所持していたという責任を問われた事件である。銃という反社会性の高い危険なものを所持していた責任は重いが、組をやめて更正の道を進んでいた被告人を再び元の悪の世界に追いやることのない判決を、との弁論を行った。検察官の論告は実刑をという厳しい内容であった。午後からは1時30分から大本弁護士の応援で民事事件での相手方本人、証人2名の尋問手続きが32号法廷であった。この事件は、2時30分までで退席し、ラウンド法廷である31号法廷にでかけて労働仮処分事件の審尋手続きであった。6人が申し立てをしている事件で、5人について和解と、残りの一人の審尋及び新たにおこした組合委員長の不当労働行為を原因とする処分に関する賃金仮払い請求事件の、3つの事件についての期日である。しかし、5人についての和解条件についてぎりぎりのつめがなされ、その事件以外は時間切れで審理に入れなかった。年内の決着を求めてさらに来週早朝の期日が入った。昨夜は関係者と遅くまでどう対応するか論議を尽くして臨んだのであるが、なかなか納得できる結論とはほど遠いと感じだ。そして、事務所に帰ってはカルトに関わっているという人の相談を受けた。これは相談というよりカウンセリングである。rnrnこうして、きょうは法廷ストレートであったが、自宅に帰っては明後日までに提出を約束している準備書面の作成に追われた。ストレートフラッシュにツーペアというところだろうか。

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