いじめにはいじめ?

2006年11月26日

なんといおうか、この社会は思いやりも優しさも、相手の立場にたって考える想像力も失ってしまっていることをつくづく思い知らされる。野宿生活者を襲い、なけなしの金を奪い、ついには命までも奪ってしまった事件が報道されていた。決定的に社会の弱者である人に対して、若者が襲いかかっているのである。言いようのない胸のむかつきを覚えた。その感覚と同じ感覚を今朝の「いじめをした児童・生徒を出席停止にする」との報道で感じた。rnrnいじめの実態をどう捉えているのだろうか。教育現場においてはいじめる側も同じ教育を受ける立場にあり、しかも病んでいる者なのである。いじめのおきる背景は、子どもたちだけの問題ではなく、そこに社会の縮図があるはずだ。いじめた者を排除することによって、そこに生徒たちと大人の社会とのあらたな不信感を呼び何も解決しないだろう。いじめを無くする努力がいじめる側も参加して考えていくことが必要である。いじめは愛国心を押しつけて個人に犠牲を強いることによってなくなるものではない。一人一人の命を大切にする心を育む今の教育基本法の理念が真に生かされてこそ育てることができるのではないか。教育現場に「教育」がどのようなシステムで復活させることができるのか、もっと幅広い議論が必要だ。rnrnきょうは、岡山のある音楽グループのコンサートにでかけた。知人の主宰するグループであること、バイオリン演奏者として同業者の奥さんが出演していることもあって恒例となっているこのコンサートに毎年でかけている。バッハのカンタータなど宗教音楽が中心であり、歴史と荘厳な祈りを感じさせるものであった。近く、バッハが活動した教会があるライプチッヒや、スメタナ、ドヴォルザークなどとゆかりがあり歴史ある街並みが残されているプラハにいく予定をしている。現地で、これらの音楽の響きと歴史の感覚に十分にひたることができることを楽しみにしている。

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