1票でしか,しかし1票で変えられる

2007年4月8日

別居してもう数年になる夫婦,2人の子どもがいるが,夫からの子どもらと面接交渉については徐々に条件を緩和しながら実現している。妻からの離婚請求がなされるとの予告はあるがいつまでもそのままである。当方も離婚については異存のないものの,離婚を実現して子供らの親権者が相手方となっては2人の子どもとの関係が切れることになり,そのことを考えると離婚手続きに踏みきれない。そんなことを双方が考えて離婚手続きが進まないのだろうか。1ヶ月に1度あう我が子の成長に喜びながらも今後のことについての交渉をどうするかの相談であった。

午後から2か所の依頼事件の現場にでかけた。化学物質によって汚染された造成地を見てきた。ちょっとみるだけでは普通の団地である。しかし,団地を歩いていると時折,石油のような臭いを感じることがある。擁壁は油のしみ出たあとなのか黒くなっている。日々このようなところに住んでいるのは単に健康上に問題があるだけでなく,精神的ストレスも大変である。事務所で話を聞くだけではわからない問題点を感じることができた。やはり,弁護士の仕事は「現場」が大切である。さらにある自治会の紛争の最終的な決着を得るためにコミュニティーハウスにでかけた。長年の対立関係の清算的な話し合いの席への同席である。マンションの管理組合の運営も難しさは私も体験したが,住宅団地の自治会の運営の方がもっと難しいと感じさせた。

明日は,県議会議員選挙選挙であり,選挙運動期間の終了する「マイク納め」行事に参加してきた。私が後援会長を務めるこの新人候補者はせいいっぱい政策を訴えてきた。今の格差社会の転換をとの訴えである。国政では小選挙区制で2大政党制を前提とした政権選択選挙となっているにも関わらず,政党隠しの選挙となっている。しかし,今回の統一地方選挙には続く参議院選挙を控えていて,この政権選択の前哨戦となっている。本当はこのことをよく考えて投票しなければならない。その意味では各政党は地方議会選挙においても判断できる政策をきちんと有権者に示していかなければならない。パフォーマンスをして目先をごまかすようなことでは政権選択への判断はなされない。今の政治を変えるには一人一人の1票でしか変えることができない。しかしその1票でかえることができるのだ。なにか言いようのない不安感と閉塞感の漂うこの政治の方向を変えるために多くの人が明日はじっくりと考えて投票所に行ってもらいたい。

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