沖縄

2007年4月22日

沖縄の「極上の隠れ家」のキャッチフレーズのリゾートホテルの宿泊券が手に入り,この宿泊のためにだけ昨日沖縄にでかけた。確かにゲートでの出迎えに始まり,レセプションからゲストハウスまで電動自動車での送迎,滞在中のそれとなくホテルマンたちの気遣いなど,別次元の時間を過ごすことができた。

空港についてまもなくから,「沖縄ショック」であった。レンタカーを確保してナビをみながらホテルに向かう進路をとったところ,ナビの左端の方に灰色で何も表示のない区域が映っていた。どうも進行方向がおかしいと思いながらも何も表示のないところが海なのかと思い左に海を見ながら北上しているつもりであった。ところが海岸線を目指してその灰色のところに行こうとしたらそれは米軍の空軍基地であった。反対の方向に車を走らせていたのである。そうして,ナビをよく見ると至る所に広大な米軍の基地がある。高速道路も基地を避けながら造られている。基地の存在は当たり前のことであるが,こうして現実にその事実を体験すると沖縄の人たちの大変さの一つを知らされた思いであった。

ホテルについて部屋に落ち着き,夕刊に目を通していると,沖縄ではパチンコ依存症の数が全国一であるとの報道がなされていた。そしてその人たちが多重債務者となっているとのことで,多重債務者の率も高率となっていて,カウセリングの専門家による根本的な対応がはかられなければならないとの記事であった。このような報道と同じような報道を目にした記憶がよみがえった。昨年,10月に釧路で開催された人権大会でのシンポジュームの時のことであった。釧路の経済は落ち込んでいる,しかし人口あたりのパチンコ台数は群を抜いて多い,多重債務者の率も高く,生活保護受給率が高いことが指摘されていた。沖縄の経済も米軍の基地に頼らざるをえない状況で失業率が高い。そんなところでパチンコが盛んで,多重債務者が多い。釧路で指摘されていたことと同じことが起きているのである。

帰りの空港に出る前に国際通りを土産物店などをみながら歩いていた。そうすると明日の参議院補欠選挙の選挙運動のイベントをやっているところにぶつかった。鳩山民主党幹事長と菅代表代行が応援に駆けつけていたのである。岡山では明日は市議会選挙の投票日であるが,この参議院補欠選挙は,夏の参議院選挙による政権交代を現実的視野におけるか否かを占うものであり,各政党は重要なものと位置づけている。夕方には安倍首相も沖縄入りするとの情報があり,鳩山幹事長はこれから福島に向かうと言っていた。沖縄の悲惨な戦争被害の政府の責任を否定しようとする動きがいろいろとあるなかで,沖縄でこそ明確にそうした動きを阻止するという選択をしてもらいたいと思うが,経済問題の方が先であると考えている人も多いかもしれない。菅さんとは少しだけ話をし,鳩山さんにはご挨拶をして民主党の躍進を期待して頑張って欲しいとエールを送った。それにしても沖縄の伝統服をイメージしたはっぴ(かりゆし)を着ての歌いながらの路上パフォーマンスは,沖縄の独自の文化を感じさせるものであった(機内誌で紹介されていたLAの教会でゴスペルを歌いながらの礼拝と相通じるものがあるかなと思った)。

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