岡山市議選の結果が確定したのは午前1時過ぎてであった。日頃からおつきあいのある気になっていたかたがたが全て当選した。気になっていた方の2人は新人であった。ひとまずは安心である。
土曜日に沖縄で偶然会った菅さん、鳩山さんが二人揃って懸命に応援していた狩俣さんは惜しくも及ばずであった。少しの間、垣間見ただけの沖縄であったが、それだけでも日本の政治から取り残されている地域だとの実感があった。基地問題を叫んでみてもやはり生活を何とかして欲しいとの沖縄の人々の気持ちが今回の選挙結果になったのではないだろうか。矛盾を抱えたままの沖縄であることには変わりない。その悩みを伺い知ることのできる投票結果である。
高知県東洋町の高レベル廃棄物処分場の調査を受け入れるか否かをめぐる実質的な住民投票であった町長選には拒否の回答であった。処分場として適地か否かの判断ではなく、安全を犠牲にしてもお金の欲しい自治体にお金をえさに押しつけようとすることに否であったのである。基本的にこうした考えがおぞましい。至る所に活断層が走る日本には、数千年も安定でいられる地層などないのではないか。「核」のリサイクルは基本的に破綻している。地球温暖化に対するの根本的なエネルギー政策のないまま原発への依存体質がどんどん強まっている現状はアンリターナブルポイントの通過を早めているだけではないだろうか。東洋町の賢明な選択を見た。