新たな遺産分割事件

2007年5月14日

岡山から電車にのって約50分,遺産分割事件の依頼者のお宅に遺産分割の係争対象となる不動産を見て,現地で打ち合わせをしてきた。先日,約5年間の遺産分割事件を終えたばかりであるが,またまた新しく始まりそうである。

身分関係が複雑となっている。分割対象物件に利害関係が複雑に入り組んでいる。生前からの公正証書遺言があるが受遺者は既に死亡していて,その相続人が受遺者となる。関係者のひとりはとうてい認めることができない活動をしている。そんな条件が揃っていて,今後の手続きの紆余曲折が予測される。気が重くはなるが,時の経過と一定の手続きが必ず解決に向かうことになるのであり,今日は解決に向けての一歩を踏み出したのだと考えればまだ気は楽になる。

帰りは車窓からの景色を眺めながら岡山に向かった。かつて産廃事件を担当して何回もきた町を通った。山間に「環境の町」の看板がみえたが,この町は合併して元の名前はなくなっている。どのようにあの活動が引き継がれているのだろうかと考えた。当時,議会も行政も住民も一緒になって反対運動が盛り上がっていた。その運動をになっていた人々の顔が思い浮かばれていた。中学時代にクラブ活動で先生に古墳を見るために連れられてきた駅も通った。山の形に特徴があり,ここを通るとき,その時のことを思いだす。よく見ていると車では何度も通っと思われる地域,道路もあったが,鉄道の車窓からみる景色は全く違って見える。景色をみながらいろんな思い出がよぎっていく。岡山駅につき,今週の大学院講義の準備がまだできていない現実に揺り戻された。これを書いている今,一応の準備は終えた。

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