午前には大阪家庭裁判所で遺産分割審判事件,出口がとはいっても裁判所の審判がなされることがやっと見えてきた。しかし,まだまだその準備に手間がかかりそうである。次回までにする宿題は遺産を管理している当方側に多くを課された。
岡山に帰ったのが午後2時,同時刻から破産事件の債権者集会,混乱をある程度覚悟していた事案であるがなにごともなくパスできた。そして,長年中小の企業で働く人々のための労働組合の専従をしていた人から,労働相談があった。人の相談にはのるのが役目の人であったが,今日は自らの労働相談であった。専従をやめ,一般の企業で職を転々としながら働いている。生活のためである。ところが彼は体のあちこちをガンに冒されている。手術を繰り返しながらも体力がある限り働かなければ生活ができない。もう60歳になるが独身でいままでやってきていた。今日の相談は,解雇を通告されたが,解雇になれば生活できなくなるので争いたいとのことであった。私は,自分の命をもっと大切にすべきであることの意見を述べた。まずは一番に病気のことを考え,最後まで最善の治療に専念すること,そのための公的援助も受けて,命ある中でどう死ぬか生きるかを考えるべきであると話した。命を絶つことにどんな理屈がついたとしても,そのことを生きてまちがいないかどうかしっかりと確認して欲しい。彼とは同年配で,よく他人のの労働問題で事務所にきていただけに話していることがつらかった。