離婚相談

2007年6月6日

午前中は,法廷が1件あった。行政事件である。事件の順番を待ちながら傍聴席で前の事件のやりとりをみていた。察するところ,住民が県を訴えている事件のようであった。代理人メンバーをみているとチボリ公園の補助金を巡る訴訟ではないかと見受けられた。私の担当事件は原告の書面が提出されたばかりであったので,時間的余裕をいただいて次回に反論を準備することになった。この事件のあと事務所で1件の相談を受け,午後からのロースクールでの講義のため自宅に帰った。食事をしたところ眠くなって少しの間眠ってしまった。あわてて大学にでかけたが,わずかの眠りはとても心地よい。そのせいでもないが,講義の時間を過ぎてもそれに気づかず続けていた。学生からじ「時間ですよ」と言われて慌てて終わりにした。大失敗であった。

大学から帰って3件の相談を受けて,ワイズメンズクラブの例会にでかけた。そのうちの2件は離婚相談であった。1件は,結婚してからまだ2年の人,もう1件は結婚30年目ぐらいになる夫婦の相談である。若い人の相談は,高学歴の夫の未熟な精神状況に耐えられない妻からの相談で,妻の言い分にもっともだと感じさせられた。熟年夫婦の相談は実はこの二人とも私は受任事件の関係で前からよく知っている。話を聞いていると二人が元の鞘に納まるのは難しいと思わされた。かつての事件で妻に迷惑をかけていたことの思い出し話をし,そのことに感謝はしているようであったが,二人の間にはもはや埋めがたい溝ができてしまっている。それぞれがこれからの人生を,別れて良かったと思えるものにしていかなければならない。前の夫婦の相談には別れることを勧めた。後者に関してはなんとかやり直しはできないのか再考を促したが,そうした方向には進みそうになかった。夫婦関係をめぐる相談が多いのも最近の特徴である。

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