大型消費者事件に関して国の責任が認められた。消費者行政のあり方に大きな警鐘を鳴らす画期的な判決である。戦後最大の消費者事件と言われた豊田商事事件に関して,消費者政策はかくあるべしと果敢に国の責任を問う国賠訴訟を提起した。多くの弁護士が関わりこの裁判に関わるために東京から京都に居を移した弁護士もいたほどであった。訴訟では負けたがその後の消費者政策に大きな影響を及ぼした事件であった。その志を継いでなされた今回の訴訟であったといってよい。しかもその苦難の戦いは大きな実を結んだ。
さて,明日から消費者契約法改正法が施行となり,消費者団体訴訟制度が生まれる。今日,将来的にはこの訴権を担っていくべき団体になろうと消費者ネット岡山という消費者団体を立ち上げた。そして今週末には最初の事業として「消費者何でも相談会」を開催する。いままで準備に関わってきた者のなかで一番の年配ということで当分の間,代表幹事jを引き受けることとなった。最初が肝心である。なんとか早く適格消費者団体に移行できてお役ごめんとなるべく頑張っていこうと思っている。