しばらくぶりの大阪地裁

2007年6月16日

午後いっぱいの予定で大阪地裁での尋問であった。久しぶりの大阪地裁であった。省エネ対策か廊下は暗く,弁護士控え室の温度もあまり低くはない。部屋にいても蒸し暑さを感じる。

県北の山林の売買をめぐる事件だ。所有者は岡山の人だが,買い主が大阪なので大阪地裁で審理されてきた。電話会議で弁論準備手続きと言う形でて続きを進めてきていたので,今日が初めての法廷での手続きであり,かつ本日結審で最後となった。争いは法律的に言えば本件山林の売買は数量指示売買なのか否かということである。契約の終了した後に,実測と公簿上の面積とに大きな違いが判明し,本件では約半分の実測上の面積しかないことが判明した場合,代金半額の返還義務があるか否かである。通常,山林の売買の場合,公簿上の面積は山林の特定の意味ぐらいしかない。売り主である私の依頼者は,数量指示売買ではないと主張して返還義務はないと主張してきた。結果はまずはかてるだろうと思っている。依頼者の方は今日の証言のことを考えれば緊張して1週間ほど眠れぬ日々を送ったとのことである。事実をそのまま証言すればいいのだから緊張しないように言ったのであるが,やはり普通の人にとっては法廷にたつという緊張感は相当なもののようだ。

大阪にでるとなにか空気の違うものを感じる。エスカレーターに乗っても右側によって,左側をあける。私はつい左側に立ってしまう。こうした場面ではどちらによるべきかと一瞬考え少し緊張する。岡山では左に寄ると思うが最近そうでもない場面に遭遇することがあり,これも迷う。夜は毎週必ずみる番組,朝日放送「探偵ナイトスクープ」があり,120パーセント大阪文化圏の話がでてくる。大阪はやはり独自の文化があることを笑いながら実感させられる番組である。

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