福岡へ

2007年6月22日

保証債務の支払いのために全資産を失いかねない事件について、銀行との話し合いが進み、一定の資産の売却で決着できる目処がたち、今日はその資産の購入予定者との交渉があった。多額の先物取引被害の事件もその被害救済としては最高の成果をえて解決に向かうことになった。解決でないのは、先物取引の期間中に形式的に発生した税金の問題がまだ残っているからだ。医療過誤事件についても一定の見解が医療機関から示された。実質的に最低限の責任は認めようとする回答であった。刑事事件について上告理由書の打ち合わせを拘置所でしてきた。いずれの事件も決着に向けての大きなステップとなる出来事であった。

そして、今は福岡にきている。明日、2年ごとに開催されている日弁連主催の司法シンポジューム「市民のための弁護士をめざしてー今、弁護士・弁護士会に求められるもの」に参加を予定しているからである。司法改革の流れなかで急激に増加してくるようになった法曹人口によって、我々弁護士の業態はどのように変化していくのか、その責務ははたされているのかといった視点から取り組みである。午前中に2つの分科会が開催され、私は第2分科会「弁護士に対する市民の信頼を高めるためにー弁護士の専門的知識と職業倫理を保持し、公益性を高めるために何をすべきか」に参加予定である。ばたばたと日常の業務に追われて日々を過ごしてしまうが、明日は少しの間、じっくりと弁護士の業務の在り方について考える時間としたい。

先日、61期の司法修習生の歓迎会があった。我々のころは12名であったが今度は50名を越えている。私が入会当時の岡山弁護士会会員は80名ほどであったが、もはや200名を越えている。来年は新しく新人を採用することのできる事務所はほとんどないとささやかれている。そん状況をふまえての今回のシンポジュームのテーマである。

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