記者、医者、芸者

2007年6月24日

記者、医者、芸者という言葉があるそうだ。今日の福岡で開催されたシンポジュームに出席されていた共同通信社の記者の方の言葉であった。あげられた人はいずれも人と接することを仕事とする人たちである。このなかになぜ弁護士がはいっていないのだろうかというところから話が始まった。こんなつまらない話だけはよく覚えているものだ。つまりはもっと弁護士は人とのつながり、接し方を考えなければならないということか。博多の福岡ドーム球場と接しているとてもいごごちのよいリゾート感あるシーホークホテルで開催された。

以下は少し固い文章であるが、弁護士会の掲示板に今日の感想を書いたものをコピーペーストしておく。結構まじめに議論しているのである。

「福岡のドーム球場と隣接したシーホークホテルで日弁連主催の司法シンポジュームがあった。今回のシンポジュームのテーマが必ずしも明確になっていなかったのではないかと思われた。業務対策シンポと銘打ってもおかしくないような内容であったとの印象である。弁護士過疎地域での弁護士需要がまだまだあること、その地域で働くひまわり公設事務所の若い弁護士たちが生き生きと仕事をしている様子がクローズアップされていた。当会の都市型公設事務所もその存在意義とさらなるニーズがあることが紹介された。また、弁護士の集中する大阪、東京でも弁護士アクセスの障害があり、その問題解決のために会が主導して設置する法律事務所が考えられていることなど、都会における過疎問題も論議されていた。都会は、弁護士へのアクセスは格差問題であるとの指摘もあった。弁護士の公益的活動の必要性とまだまだ市民の法的サービスに対する需要が存在することについてはこのシンポジュームで明らかとなった。

問題は、こうした市民の信頼とニーズに応えるために、大量にそして急速に増加していく弁護士たちの「質」をどうまもり、公益的活動をどのように維持していくのか、この点の論議が中心となるべきであったが実質的にはあまり論議の成果はなかった。このことは、弁護士会の強制加入団体性、弁護士自治の在り方へと根本的な問題提起を内包している。とてもすぐに結論の出せる問題ではないし、出すべき時でもないと思っているが、司法シンポとしては消化不良の論議に終わったとの感想である。今年20数名の弁護士が岡山弁護士会に入会してくる。こうした若き弁護士たちにプロフェッションである弁護士として、自治を護る弁護士会としての公益的仕事をしていく公的義務をそれぞれが負っているということを伝えていく努力が必要とされていることだけは改めて認識させられた。

岡山弁護士会から20数名の参加者があったようだ。参加された他の方々のご感想はどうであったろうか。司法シンポは2年に一度の間隔で開催されてきた。統括してきた司法改革実現本部は既に解散となっていて、次回のシンポについては企画に責任を持つ委員会がなくなっている。司法改革が間違いない方向で実施されていくようこれからもこのシンポは必要だと思われるが、さてどのようになるだろうか。 」


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