上告理由書提出

2007年6月26日

逮捕されて既に2年以上経過している。当初から無罪を争っていて控訴審を終えている。控訴審でも有罪判決であたので,さらに上告し,本日上告理由書を完成させ最高裁に送付した。ずっと拘置所で過ごしている被告人のところに最終稿を持参し,接見室で被告人の意見を聞きながら完成させた。接見を終えたのが午後4時30分頃で,5時事務所に帰り,40分程度で修正を加えて完成させ,すぐさま最高裁宛に送付した。事務に確認するとなんとかパックでおくるとのことで明日中には配達されるとのこと。ずいぶんと早くつくものだ。提出期限は28日となっている。

上告が認められることはめったにない。上告理由も限られている。それでもなんとか法律的には上告理由となるように作成した。しかし,被告人にとってみれば一言一句が気になる。細かい表現の訂正を求めてくる。当然のことである。法的には意味のないと思われることでも被告人はそう簡単には納得がいかない。そのことがみずからの自由と直結していると思えているからだ。そのため,時間をかけた打ち合わせとなった。しかし,これでこの被告人にとっては最後の書面を裁判所にだすことであり,私にとっても長い戦いのしめくくりでもある。提出を終えてなんとなく私は開放感を覚えた。早めの帰宅である。今日も3件の債務整理の相談があった。そのうち1件はフランチャイズコンビニ店の経営者であった。厳しい労働の実態が相談のなかから見えていた。

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