夏期研修

2007年7月27日

毎年,今の時期,日弁連ではブロックごとに2日間の研修が行われている。常に研鑽を積み,適切な事件処理をすることが弁護士倫理として求められているからである。従って,この行事は弁護士会入会からずっと続いている。中国ブロックは,例年広島で開催されるが,5年に一度持ち回りのブロック大会が広島で開催され,その時は岡山で開催することになっている。今年がその年にあたり,今日から研修が始まっている。

夏期研修はある意味楽しみなときでもあった。暑い折りに,冷房の効いた部屋で,コンテンポラリーな課題について最前線の勉強ができ,かつ他会の会員とも交流できる機会であったからだ。今日も多様化する雇用形態に関する法律関係についてと中小企業における新しい会社法の活用課題についての2講座が持たれた。商法として長く親しんできた分野が会社法という新しい法律に整理され,新しい理念のもとに運用が始まったが意外とまだ現場ではその内容に対応できていないという視点からの講義は,近寄りがたい分野になりつつあったことに親しみを覚えさせられるものとなった。

最近の研修は,こうした夏期研修という特別の行事ではなく,ライブ研修と称して衛星放送を利用した研修がかなり頻繁になされている。いつまでも今日のような研修を続ける意味を改めて検討する必要があるのかもしれない。理事者を中心とした夜の懇親会では10月に広島で開催される中国弁護士連合会大会の議題について検討状況が報告された。大胆にも?光市の破棄差し戻し審事件の弁護人に対する妨害行動に対する決議や,法曹大量増員の現状の問題提起をする議題などが予定されることになるとのことである。今年の大会もまたまた荒れる大会となりそうで例年どおり大いなる議論を期待していいようである。

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