最後の講義

2007年8月1日

法科大学院の今期最後の講義であった。4月から全15回の講義であり,今日は前回試験を実施していてその講評であった。同時に学生に講義評価アンケートを実施した。講師が学生から評価を受けるのである。なかなか厳しい内容が帰ってくるようであるが,反省の材料にはなると思われる。

試験を採点してみると,かえって自分の講義の内容をテストされているみたいである。不正確に同じような論理展開がなされているのをみると,こちらの教え方に問題があったのではないかと思われるのである。そんな観点からみてみると「消費者法はマインドである」とまとめたところはある程度理解してくれていたように思われた。選択科目ではあったが,概ね熱心に課題に取り組んでもらえたと思う。おそらく,今日の講義にでた5割の人は確実に法曹になっていく人たちである。弁護士実務家の講義を受けて,弁護士のマインドを感じてもらえたなら,最低限の役割を果たしたことになるが果たしてどうであったろうか。

この4ヶ月,いつもこの講義のことが気になっていた。レジュメを作成し,適切な判例・資料を選び,課題の設定など追われてきた。そして火曜日午後は講義のために全面的に時間を空けていた。火曜日の出張ははじめから断っていた。その日の講義を終了すれば直ちに次回の準備にとりかからなければならなかった。しかも,その作業の多くは土曜日,日曜日にならざるを得なかったのである。しかし,当分このことから解放されることになる。一挙に開放感を味わうことになった。そのせいか,講義から事務所に帰ると眠気を催し,早々と自宅に帰った。自宅のテレビで夕方のニュース番組をみながら寝入ってしまっていた。

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