離婚事件あれこれ

2007年8月2日

現在離婚の訴訟j案件を4件抱えている。不思議と今までは女性からの依頼者が多かったのであるが現在依頼を受けている4件の内3件は男性からの依頼である。つまり,今は女性の敵なのである。

特徴的なのは,その男性からの依頼の3件とも男性側が子どもの親権をどうしてもとりたいという強い願いをもっていることである。何を犠牲にしてもどうしても子どもは自分のところで育てたいと言っている。「赤ちゃんポスト」などといって気楽に子を棄てる親がいるかと思えばあくまでも子どもに執着する親がいる。そして,それぞれ,子どもがまだ幼く,親権を男性側がとることは一般的には困難な事案であり,そのこともよく理解した上での決意である。

親が別れるというのは子どもに取って不幸である。兄弟がもしかすると両者に別れることになるかもしれない。別居して子どもとの面接交渉を実現しながら離婚裁判を争っている例では,子どもがけなげに両親のどちらにも懸命に媚びを売る姿が見て取れたりする。幼いながらも自分のもっとも安全な生き方を本能的に知ることができるのだろうかと思ったりもする。両親に笑顔を見せている間にも子どもたちは緊張して暮らしているのである。親の身勝手で離婚することによる一番の被害者はやはり子どもである。

こんな事案を処理するために今週はこの事件のために2人の方と打ち合わせをし、2通の書面を提出し、1件の弁論手続をすることになった。関係者の人生が懸かっているだけに結末がどうなっていくか事件の勝敗ではなく、ベストな結末はどこなのかその回答を導き出すお手伝いだと思っている。

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