切羽つまらなければ

2007年8月20日

切羽つまらなければなかなかできないが,逆にせっぱ詰まればなんとかやり遂げる。明日には法科大学院の成績評価表を提出しなければならなかった。試験は終え,概略の採点を終えてはいたが,点数評価までは完了していなく,しかも成績評価は試験だけで行ってはならないことになっている。日常の取り組みの態度と併せて評価しなければならない。合格か否かは絶対評価をし,合格者は概ね5段階の相対評価にすることになっている。相対評価で不公平にならないように調整するのに手間取った。エクセルで整理されていて,データーで届けることになっている。そして学生はウエブで自分の成績を確認することができることになっているという。成績評価に対しては異議申し立て制度もあるようである。すべての情報は掲示板でという我々学生時代とは全く別世界の話である。

そしてもうひとつ切羽つまった仕事があった。「岡山の弁護士3」の個人版の原稿は昨日仕上げた。実は明日の締め切りで岡山弁護士会館増改築問題を司法改革の切り口でまとめる原稿の依頼を受けていたのだ。もう10年近く前のことであるが,岡山弁護士会館増改築問題が発生し,その委員会の委員長として論議のとりまとめと増改築の実施の担当委員会の委員長だったことがあり,その論議の経過をまとめた原稿の依頼を受けていたのだ。執筆するに必要な資料だけはあらかじめ準備していたので,その資料の読み直しととりまとめの原稿を書いた。その増改築問題がおきた時は,司法試験の合格者が700名になったばかりであり,さらに1000名程度に増加させることの是非が論議されていた。しかし,この現在の法曹人口はそんなものではなくなっている。いまや,3000人時代となっているのである。あの当時の1000人か1200人かいや1500人までどうかなどと日弁連の臨時総会まで開催しての激烈な議論はいったい何だったのだろうかと思う。会館増改築も1000人時代を想定して当時総経費4億円で実施した。この短い間での激動は,あらゆる予測を超えている。しかし,一方において司法に市民が参加するという裁判員制度が導入されるなど思わぬ展開を示した事項もある。またまた手狭になってきている会館に司法改革の嵐の後を見る気分になる。

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