金魚

2006年11月8日

玄関先に置いている水瓶のなかで金魚を飼いだして2度目の冬を迎える。昨年の7月に、小さいめだかのような金魚を5匹買って飼い始めたのだが1匹が原因不明で死に、あとの4匹は元気で育っている。メダカのようだった金魚は鮒のように大きくなった。毎日曜日には水瓶の底の汚れを吸い上げ新しい水を少しいれてやっている。朝起きると新聞を取りにでるついでに「おはよう」と声をかけてえさをやる。おはようというとすぐさま口を水の表面にまでつきだし、ぱくぱくと早くくれとばかりに寄ってくる。時には指に金魚の口が触ることさえある。マンション暮らしが長かったのでペットといえばハムスター、インコと金魚くらいしか経験していない。今朝は、おはようと呼びかけてもでてこない。どうやら寒くて朝から食欲がないのかも知れない。やっといつものとおりの寒さに戻ったというべきなのか。寒くなった。いつまでも暖かいと思っていたので、今年はまだ薪の確保ができていない。あっという間に季節が変わった。この変化に対応できる準備を先を考えてあらかじめしておくべきなのだが、なかなかこれができない。こんな時、蟻とキリギリスの話を思い浮かべられ、キリギリスの惨めさを味わう老後になるのではないかとおもったりすると寒さが余計厳しく感じられる。寒い!rnrn午後4時から倉敷で離婚の絡んだ貸し金請求事件があった。元はと言えば既に10年近く前に最初に私のところに妻の債務整理を依頼にきたことに始まっていた。そのことを私が処理して以後は連絡なかったが、その間に離婚訴訟を最高裁まで争うような紛争が夫婦間で続いていた。さらに貸金問題などがあったのである。こじれにこじれた段階で再び私のところに相談があり、事件を担当した。午後5時30分ぐらいまで和解の手続きがなされ、ついに全面解決となる和解ができた。この依頼者は、私と同年齢である。今年いっぱいで定年であるとか。和解を終え、すっかり日の落ちた暗闇の裁判所の敷地のなかで互いが遠くでその存在を確認し、別々の方向に分かれた。しかし、全てを精算することができた安堵感は残ったようだ。私も一つ事件が依頼者の納得する形で解決したことでほっとしている。

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