「牛乳を注ぐ女」

2007年10月5日

今日は日弁連の委員会があって上京し、さらに夜には札幌へと足を伸ばしている。日弁連の委員会は午後からであったが、朝一番の飛行機ででかけ、国立新美術館で開催されているフェルメールの「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展をみてきた。

フェルメールは、30数点の絵しか残していない。そのうちドレスデン、ベルリンに展示している絵は昨年ドイツに出かけたときに見た。以前、フランクフルトのシュテーデル美術館にでむいた時もフェルメール作とは気づかないまま1点を観ていた。メトロポリタン美術館にもあるようであるが,実はフェルメールの作品には気づかなかった。シュテーデル美術館は、日弁連からの弁護士費用敗訴者負担制度に関する調査のために現地にきていて、他の会員が現地に集結するまでの間に一人で行って、印象的な絵として観ていたものであった。彼の絵は、前首相安倍さんと違って空気を読む画家である。何か演劇の一場面をみるような緊迫感と静寂とその時の空気が伝わってくる。是非とも「小さな真珠の耳飾りの女」はアムステルダムで現物を見てみたい。

午後の日弁連の委員会は、司法改革その後の進展問題点をチェックして、執行部に対応すべきことについて提言などをあげていくことが予定されている結構重要な役割を持った委員会である。今日は、今後の弁護士会の果たすべき役割についてと裁判員制度実施上の問題点について論議された。扱う問題があまりにも大きく、弁護士会に与える影響が大きく、なかなか問題点を絞っての論議となりにくい。弁護士会への新規登録者の就職難となっている事実がすぐに法曹人口が過剰という評価に結びつくか否かについて会員間に認識の違いがあることが問題である。そのことは既に司法改革の経過のなかで解決済みであったはずである。そして明日は札幌で業務対策に関するシンポジュームが開催される。

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