業対シンポではなく業革シンポだった。

2007年10月6日

今朝午前10時から午後5時15分まで札幌で弁護士業務改革シンポジュームに参加していた。ここにきてそうだもう業対(業務対策)ではなく業革(業務改革)なんだと初めて認識した。司法改革の中、弁護士人口の大量増員時代を迎え、あらゆる分野に法の支配を実現をと大きく業務のあり方が外部に向かって展開されていかなければならないのだ。そうした革新の時代に弁護士自身がもっと変わらなければならないし、法の支配がいき渡っていない分野への積極的な進出がなされていかなければならない。そのような問題意識の中での今回の業革シンポであったのだ。今回取り上げられたいずれのテーマもとても魅力にみちたものであった。

取り上げられた分科会テーマは1,小規模事務所の人事戦略ー新人弁護士とともに次なるステージへ2,華麗なるキャリアプランーあなたも挑戦しませんか3,地方分権時代と弁護士の役割ー弁護士を活用した自治体法務のありかたで、ITブースが設置され弁護士業務効率化のためのIT関連技術の紹介などがなされていた。私は、第1分科会に参加し、そこでは複数弁護士事務所のありかたについて本音での討議がなされ大変参考になった。というようり、今後の事務のあり方としては3,4人の弁護士事務所で対応していくことが必要であることを感じた。めまぐるしくしかも構造的に変化する法改正にも、著しく発展するIT技術にも個人で対応することには大きなエネルギーを使うことになるが、新しい血を事務所に導入することによってこの解決ができることなど、新人弁護士とともに仕事をすることのメリットなどを認識することができた。顧客側からみた事務所への信頼を得るためにも一定のスペースが必要であるなどの指摘もあり、事務所の移転を考えている私にとっては励まされ、考えさせられるシンポであった。還暦を迎え、弁護士生活も最後の10年間になってきた期間も、後輩弁護士とともに積極的な気持ちで仕事をやっていこうという元気をもらったシンポであった。

シンポジュームと懇親会に来賓に上田札幌市長が来られていて、10年ぶりぐらいに話をする機会があった。すっかり市長としての貫禄ができていたが、弁護士時代の環境問題、消費者問題、教育問題への関わりが市長をやっていく上での大きな力となっていると話をされていて、弁護士の魂を持ったままで、それを力として仕事をされている様子が伝わってきた。

日弁連ではこのように法曹の数ついてはまだまだ増加していかなければ、生活の隅々まで法の支配は及ばないと大きな司法を目指しているが、来週広島で開催される中国弁護士会連合会では山口県弁護士会提案の議題で法曹人口を削減すべきであるという議題が審議されるよていである。今日のシンポの意味とは相容れないものとなっている。荒れる中弁連大会は恒例であるが、この議題でひともめありそうである。私は、おそらく反対意見をいうことになるだろう。

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