日常の事務所に

2007年10月10日

5日間も事務所を離れているとなんだかおそろしいような気持ちで事務所にでかけることになる。交渉中の事案についてなかなか厳しい要望などの連絡がはいっている。気になっていた事件について問い合わせがあったりする。どれからどう手をつけるか迷う。これに手をつけ,途中で気になる別件について状況を確認する。こんなことをやっているとどれもが中途半端になって仕事が進まず,未済事案が机のうえに貯まっていく。そのことはよくわかっているのだが,ついそうなってしまう。一つ一つの課題をやりきって次の課題に移り,終わった記録は確実に机の上から消していく。こうすることが効率よく仕事をこなす方法である。わかっていてもなかなかそうはできないのがつらい。今日一日で3つぐらいの記録は消すことができたが,逆にいくつかの新しい記録を持ち込んでしまっている。こうして,事務所での日常生活がまた繰り返されることになる。

県外の消費者生活センターから紹介されたとカルト被害についての相談があり,受任した。悩み事があるなかで惹かれて入信したものの,カードの名義貸し,不動産への担保設定など協力させられ多額の金額を教団に融通している。妹も誘い,多額の献金をさせている。次男の人生も変えるようなことをしてしまっていた。今では,常にお金の拠出に結びつく教団の異常さに支払いができなくなってはじめて気づき,相談にこられた。誰でもがなんらかの不安,悩みを持ち,暮らしている。そうした心の隙をねらって霊界の話をするなどして恐怖に陥れて金員をださせるのである。そうした,日常よくある相談の類も早速処理することになった。この種の相談は,スピリチュアルブームのなか被害は簡単に広がっていく。

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