「良妻賢母」

2007年10月19日

別れた妻が元夫の妻に離婚の原因となった責任をとれとの慰謝料請求事件。2度目の弁論期日であったが,なんとか双方の平穏な日々を取り戻すために実質的な和解期日であった。最近は夫婦関係など男女間の紛争の相談,事件が多い。トラブルの原因は,双方の人間関係を円滑に進めていく努力のなさとスキルの不足である。夫婦は全くの他人でありながらもっとも身近で濃い人間関係であるのでぶつかり合うのは当然であり,それでもそれをうまく乗り越えていく努力を必要としている。この事件もちょっとした元の夫婦の行き違いから離婚,再婚そして元の配偶者との紛争へと発展している。

夕刻,夫婦・家族問題のコンサルタントをして「東京家族ラボ」を主宰している池内ひろ美さんが事務所に寄られた。東京を中心に活動されているが,岡山出身の方で岡山での講演のお仕事のついでに寄られたのである。最近,PHP新書で「良妻賢母」という本を出版されている。離婚問題などについての多くの著作がある。今回の題名はかなり古くさく聞こえるが,つまりは他人であるもっとも近しい人を理解するためのノウハウが記されている。本当に多くの人の相談に応じてきた実績をもとにまとめられたこの本はなかなか興味ぶかく,うなづきながら読める。最近は,人生にもこのようなノウハウ本が必要とされて現実があるようである。ところで,私もいま「マチベンのリーガルアイ」出版に向けて作業を進めている。最終の校正段階となっている。出版社の校閲がはいるが本当に丁寧に細かく調べていただいているのにはびっくりする。たとえば,法令の記述については改正作業の有無についてもチェックし,現在の出版でも矛盾しないかとか,何気なく役職の就任時期の記載があるとそれは正確に時期に誤りがないかどうかについてもきちんと調べて校閲がなされるのである。本を出版することは企画,編集者,校閲,装丁など多くの人の関わりがあってはじめて世にでる大変な作業なのだということを知らされている。

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