たっぷりと放射線を

2007年10月27日

年に一度の健康診断である。車の定期点検と同じで,重大な障害が発生しないうちに対応しておくためであるが,どうもこういうことは苦手である。事務所でほぼ強制的にするようにしているので,1年の行事の一つと考えている。年を追うごとにいろんなことを指摘されるようになる。その新たなことを認識させられるのが嫌なのだ。

胸のレントゲン写真,バリュウームを飲んでの胃の検査,どれも結構な放射線の被曝があるのだろう。これらの検査は,胃ガンなどの早期発見と被爆という危険との比較の問題なのだろうか。撮影の方法などが以前からみるとかなり変遷してきていて,検査のための放射線は弱くなっているのだろうとは思えるが,どんなに微量であっても被爆が危険であることには間違いない。

検査の結果は,物はあっても見えてなく,音があっても聞こえていないことのあることを知らされることとなった。つまり,世の中の起きていることをきちんと感じることができなくなっていることだ。自分の感覚のなかにあるものだけが現実の世界だと思っていてはならないことである。聞こえていないものに,見えていないものに現実があるかもしれないことを常に意識しておかなければならないということである。しっかりと,「老化」は進行している。

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