「食卓の向こう側」

2007年11月5日

昨日の魚戸さんとのお食事のときに魚戸さんの著作「食卓の向こう側」(西日本新聞社)をいただいた。そしてその本の最後には「この本を読んで何かを感じられたらそのことを誰かにそれを伝えてください」と署名とともに書かれていた。そこで,大いに感じることがあったので,この本の存在をお知らせしたい。

この本にはモデルになった実話がある。この本はすべて仮名で書かれているが,実は仮名にし損ねて実名で出てしまっている人もいるとか。西日本新聞の食の安全に関する連載記事を読んだ魚戸さんが,この事実を一人でも多くの人に知ってもらいたいと西日本新聞に押しかけてこの作品につながったものである。いきなり「うんこ」の話から始まっていく。日頃の食生活の母乳への影響,それが次なる生命体につながって行く事実などがこの漫画を通じて「食卓の向こう側」を知らせてくれる。切れる母親,落ち着きのない子どもなど「生きる」力を人は失いつつあるのではないかと実感するところであるが,その原因の重要な一つをこの本は語ろうとしているのだろう。

魚戸さんはビッグコミックオリジナルでぬかみそづくりの話から始まった「玄米先生の弁当箱」を連載中である。この話の今後の展開を知るヒントのようなお話も聞くことができた。こうした作品を通じて,自分で自然の恵みをいっぱいに受けた野菜を作り,それを食べることが,そしてその作業のなかで手に豆ができてごわごわとした手になっているそんなことがかっこいいと感じられるようにな世の中になることを夢見ているとのこと。この漫画はいつも昼ご飯を食べにいく喫茶店で読んでいる作品である。作者本人に会って,作者の人柄とこの漫画に賭ける意欲を知り,これからの展開を楽しみに読み続けたいと思った。

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