ボジョレー・ヌーボー

2007年11月15日

明日は,いやもう今日になっているが11月第3木曜日でボジョレー・ヌーボー解禁の日である。日本は、時差の関係で一番早く解禁されるといっていいのだろうか。

一昨年は,11月第3木曜日に日本を発って,同じ日にパリに着いた。ホテルについてすぐに夜の街をぶらぶらし,ヌーボーをたくさん並べて売っていた酒屋でワインを買ってホテルで飲んだ。おつまみはオペラ座前の広場の露店で中東系の人が売っていた焼き栗を買った。まだ着いたばかりで,パリの人と一緒にヌーボーを祝おうという気持ちはわかなかった。そして,きょうは注文しているヌーボーが配達される。夜はこれを自宅で飲む予定となっている。

ワインが特に好きなわけではないし,いつも飲んでいるわけでもない。しかし,ワインそれぞれに味が違い個性があるのが楽しい。しかも,ワインの伝統ある地の気候のなかで,その地の自然の恵みをいっぱいに吸い込み,人の知恵によってその特質を醸造によって引き出されたものを味わえることを考えると,そこそこの値段のワインでとても豊かな気分になるものだ。しかもヌーボー解禁の日なんて1年に1度だけである。なにかしら,貴重な日を味わった豊かな気分になれる。などと理屈をつけて,飲むことにありつこうとしているだけかもしれない。

絵画や,音楽を楽しむのも同じようなことが言える。時代と場所を超えた偉大な芸術家の感動を一瞬でも共有できる。そういう時代の天才と言われた人の力を借りて,感動できるのが芸術の醍醐味だと思っている。

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