瀬戸ジャイアンツ

2007年11月21日

野球チームの名称ではない。岡山の葡萄の品種の名前である。「桃太郎」として売られている種がなく皮ごと食べられる甘い高級品種の葡萄である。この品種を開発した75歳になる花澤さんの話を聞いた。葡萄の栽培を始めて50年になり,商品化された新しい品種は約10種類になるという。瀬戸ジャイアンツは,マスカットと緑色の巨大な粒が特徴の「グザルカラ」との掛け合わせで,マスカットの香りに大きな粒が特徴である。この品種は,最初に勾配してから既に20年を経過したそうだが,通常,十年以上かけて初めて新品種の成果が確認されるという気の長い話である。

花澤さんの農園には,パレスタインという品種が栽培されている。これは旧約聖書にもでてくる葡萄の品種だそうだ。この農園で栽培されている葡萄はいずれも中東の方面を起源とする葡萄であるとのことである。そのせいで,今年の夏の暑さの影響はあまりなかったとのこと。しかし,夕凪で夜もあまり気温のさがらない瀬戸内の気候は,決していい影響は与えてはいないとのことで,太古の昔のDNAを今ももっていることがおもしろい。

勾配を繰り返して,新しい品種開発に今も取り組んでいるが,最初から結果が予測できるわけではなく,瀬戸ジャイアンツは,苦労重ねてきて生きてきたことの神様からのプレゼントであるとその偶然性を強調していた。明日は東京でこうして農業の発展に貢献したとして農林水産省などから表彰を受けるそうだ。9月が一番いいころで,残念なことに既に出荷は終わっていて,今日は桃太郎を食することはできず,話だけであった。

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