朝一番に昨日の保釈請求却下決定に対して高裁に異議申し立ての抗告を行った。間もなく担当書記官から連絡がはいり、裁判官が弁護人と面談したいとのこと、これは当方からも申し入れすべきことだと考えていたので、午後から面談にでかけた。rnrn裁判官からはニュアンスとして、保釈請求を認める方向と受け止められた。それは普通に考えれば当たり前である。一切の審理を終えてなお証拠隠滅の怖れありなどと良くも言えたものだと思っていたからだ。その裁判官のもとで判決を受けるのだから結論は見えているようなものだ。高裁になってやっと常識がとおるのかと安堵した。保釈が許可されるそんなニュアンスを感じたと言う理由は、面談においてはもっぱらどの程度の保釈金が準備できるだろうかということに絞って意見交換がなされたからであった。種々の事情を考えれば弁護人の立場から見ても1000万円ははるかに超える保釈金とならざるをえないような事案である。しかし、被告人の家族らにはそのような資産は手元にはないことは明らかである。単純な窃盗、傷害なのど事件の際に必要とされる程度の保釈金の資金しか準備できそうにもないのである。この実情をしっかりと伝えた。そして、面談を終えてしばらくして事務所に、一定の条件の保釈金が準備できるか否かについて検討して欲しいとの裁判官の意向が伝えられた。裁判官のいろいろと工夫した検討のあとが読みとれる内容であった。とうていできないかもしれない保釈金ではあるが、この提案を受けて親族で検討してもらっている。rnrn朝一番に抗告し、すぐさま裁判官から面談の希望の連絡があったにも関わらず、午後からになったのは、法律相談の処理であるマリーナの現地にでかけたからであった。数十艘のレジャーボートが保管されていたが朝から数隻がでかけたのとのこと。いい天気のなか、海でボートに乗って過ごしている人がいると思えばうらやましいかぎりであった。そこのオーナーといろいろと話をし、事務所に帰り、前述の裁判官との面談であった。そして、医療過誤事件の相談を受け、昨日起訴になった人の接見を済ませて帰宅した。明日は、早朝から某奉仕団体の市街地の公園で実施する恒例のバザーであり、お手伝いにでかけなければならない。明日は良いお天気のようである。
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保釈請求却下その後
2006年11月3日
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