寒空の下で

2007年12月5日

朝夕の冷え込みに,冬到来を感じさせられるようになった。寝室の窓際に水栽培で種から発芽させた欅を育てている。部屋の中のこの小さな欅も紅葉してきたから,寒さもそろそろ本物になってきたのだろう。そして,今日は今年の冬に炊く薪が届いた。昨年の暖冬であまっていたので,ゆっくりと持ってきてもらったがちょうど間に合った。

夜は,ワイズメンズクラブの例会に出席した。今日の例会は事務例会であったが,例会終了後,釜が崎のホームレスの人たちに送る支援物資の仕分け作業をした。毎年この時期に全国から支援のために届けられた毛布や防寒着などの古着をメンバーが車に積んで釜が崎に届けているのである。この寒空で身体を温かくして体力の消耗を防ぎ,元気に暖かい春を迎えることのできることを願ってのことである。ホームレス支援では地元岡山でもワイズメンズクラブとして関わっている。今では,冬だけでなく1年を通じて行われている。例会ごとにお米をもちより,定期的にカレーを作って配っているのである。今年も野外でささやかにホームレスの人たちとクリスマス会をする予定がある。この寒空で命を灯を消さないでと始めたこの活動も今は大きな輪となって広がってきている。この活動に参加すると,ホームレスになった人たちの事情を知ることもあるが,格差社会の厳しいひずみを実感することにもなる。ここ数年,夜に食べ物を配布する作業には参加できていないが,今年は何回かは是非参加しようと思っている。私は,寒さの到来とともに炎の暖かさを実感できる薪を入手することができたが,一方で,この寒空のもとで,空腹と寒さと孤独ななかで,冷たく輝く星を見つめている人のいることも現実である。

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