クリスマスイブそしてラストスパート

2007年12月26日

24日は,どうしても今日までに1次原稿を仕上げておかなければならない上告趣意書に一日取り組んでいた。この原稿を元に年内に一度,年明けに一度,拘置所に勾留中の被告人と打ち合わせをして,完成稿を提出の予定なのである。24日中に仕上げなければと思いながら23日は就寝した。夜何度となく目が覚める。起きたら取り組まなければと頭が動きだすのである。朝起きても熟睡した感覚がない。そして,休日ではあったが,いつもの事務所に行く時間には机について作業を始めた。なかなか集中できなかったが,午後5時ごろには約40パージほどの文書がほぼ完成した。

そして,夜には妻の行っている教会のクリスマスのキャンドルサービスにでかけた。教会建築工事中とのことで山陽新聞社屋の20階にある食堂で行われた。弦楽四重奏の生演奏でのキャンドルサービスで,バッハの教会音楽を聴きながらであった。バッハがどのような思いで作曲した音楽なのだろうか,その当時どのような音色だったのだろうか,石造りの教会のなかでパイプオルガンでの演奏ではどのように響いているだろうかとか,昨年ベルリンのコンサートで聴いたサイレントナイトの合唱の美しい声色を思い出しながらしばし荘厳な雰囲気を味わった。こうして,世界が平和なところも戦禍にあるところも,夜を知らない大都会,光のない自然でいっぱいの国々にもそれぞれのクリスマスが祈られている。そのまま,外で食事をして帰宅。風呂にはいってダウンであった。

そして,今日は,午前中に初回期日の調停事件,午後から地裁民事事件の尋問期日があった。これはなんだか闇に包まれた事件である。何が真実なのか,代理人である私にも理解しがたい事件であった。この種の事件はたまに経験することがあり,どのように反対尋問をしていくべきか弁護士としての対応に悩み,苦慮する。その間にも突然の相談,新たな相談の予約,電話でのカルト被害相談などがはいり,もう今年も残り少なくなった時間をなかなか有効に使わせてもらえない。細々したことが残っていく。明日は,倉敷で離婚をめぐる裁判の弁論準備手続きがある。別居している子どもたちと一日もはやく一緒に暮らせるようになりたいとの父親の思いをどのように実現することができるか,これもなかなか落ち着くべき状態を想像しがたい事件となっている。

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