昨日は，事務所にきている修習生と夜に食事をしながら（もちろん飲みながら）懇談した。彼は，千葉県出身であり，岡山は第３希望できたとのことである。両親が岡山出身であったという縁で，希望したとのこと。人の縁は不思議なもので彼の父親は私の高校の先輩になることがわかった。おそらく，共通の恩師が幾人かはいるはずである。こうしたことはよくあることで人の縁は意外と狭いものである。長女が秘書として務めている国会議員は，私の大学の先輩であり，同期の弁護士である。長男の司法修習担当弁護士は，かつて岡山で修習し，私が修習委員として指導を担当した人で，その後もつきあいのあった人で，今回はこちらがお世話になった。さらに，長男が勤務している事務所と提携関係にある事務所の所長は同期で一緒に岡山修習であった人である。次女の取材先には，いろんな意味で関係のある方もいる。人は意外と狭い範囲で生活しているのだと思う。そんなことで昨夜は，遅くに帰宅し，風呂からでるや否や寝込んでしまった。
事務所での業務は明日１日を残すのみである。ここにきて，ばたばたと相談案件が動いている。解雇の相談を受けて，弁明の機会も与えない一方的な解雇は認めないと回答していた事案では，いったんは解雇を撤回していたが，今度は懲戒解雇なのか，予告解雇なのかわけのわからないわけのわからない文書を送付してきた。途中で弁護士がついているはずなのであるが，明確な解雇事由を示すことができていない。これへの対応が，これから新年にかけていろいろと必要になってくると思われる。カルト被害の相談は，大きな動きがあった。親族がカルト教団にはいってしまって行方が分からなくなってしまっていた事案で，無事その所在がわかり，その団体から自分の意思で脱会することができたとの連絡を受けた。この事案は，解決が困難であると思われ，親族の財産が不当に流出しないよう対策を考えていたときであっただけに嬉しい知らせであった。いくつかの事件では，年明けに書面の提出を約束した。年末年始の時を利用して文書を仕上げようと，いや仕上げられるだろうと思ったからである。実は，この時期はそうはいってもなかなか仕事に手が着かないのが実態である。またまた宿題にせっぱ詰まって年明けに追われている自分を想像してしまう。いいことも，悪いこともある年末を迎えている。