ナポリでも

2008年1月8日

ナポリで,ゴミ埋め立て処分場が満杯になって,ゴミが処理されないまま,ごみが街にあふれているというニュースが流れていた。イタリアでもやはりこのゴミ問題が何を意味するのか,目前の解決しなければならない緊急な問題として認識されていることだろう。ナポリではどんなところに埋め立てているのか不明であるが,日本では常に山間部が廃棄物処分場として選択される。日本の山間部は,実はどこも飲料水の発生の地となっている。日本においては処分場に適地であるところはほとんど考えにくい。要するに,住民組織の弱い反対運動の起きにくい場所を選んで建設される。真の適地に建設されることは皆無である。私の実家がある地域にも2件の産廃処分場建設が問題となっている。

今日は,弁護士会にとっても仕事始めのときであり,恒例のリーガルエイド関係の行事があり,そのあと会員の懇親会である。これが,実質的に弁護士会の新年会となっている。和服の女性弁護士もいて,華やかな雰囲気で,やはり新年だと感じさせられる。ワイズメンクラブのブリテンに「今月の一言」の原稿担当となっていて今日がその締め切り日であった。新年なので,何か希望に満ちた言葉で飾るかと考えたが,どうも明るい話題はなかなか思いつかない。仕方なく「新年」ではあるが「冬」でもあり,考えなければならない課題がいかに多いかを書いた。しっかりと現状を認識するなかでこそ,希望が語られる意味があると思ったからである。「冬」をどう捕らえるかがそれぞれの感覚が試されている。というわけで,懇親会のあとの2次会へといき,遅くまで親しい弁護士たちと話していたため,深夜の帰宅となった。

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