司法改革実施対策会議に

2008年1月12日

今年初めての上京。日弁連の司法改革実施対策会議に出席した。本日提出期限の準備書面の提出手続きを済ませるために,持ち帰っていた事件記録とファイルデーターを事務所に届けてから空港にでかけた。あとは往復の移動時間と日弁連の会議で一日が終了だ。

司法改革の立法は一応の終結をみたが,その実施についてはこれからもきちんとフォローしていかなければならない。今度の日弁連会長選挙では,この司法改革を日弁連の責任としてきちんと実のあるものに育てていこうという考えと,とにかく司法改革はぶっつぶせという考えの二人で争われる。今日の会議は,こうした状況のなかで,弁護士として,日弁連としてあるべき姿はどのようなものであるべきか執行部に提案する議論の素材としての意見書を仕上げた。さらに,裁判員制度実施に関して弁護士会として議論の必要な事項についても意見がだされ,これについては今年の秋に行われる司法シンポの内容に反映されるようさらに議論をすすめることとなった。そして,司法改革のなかで,裁判員制度の新設など脚光をあびた刑事裁判ではあったが,弁護士が圧倒的に多く関わる民事事件についてはまだまだ検討されていない重要な事項が残されていて,その取り組みが必要なのではないかという議論があり,これについてもさらに次回以降検討を試みることとなった。こうして,きょうは,しばし日常の事件処理を離れて考える機会となった。社会に弁護士は足りているのか,量は増えつつあるが,質は大丈夫か,そのことが及ぼす影響は何があるか,こうしたことへの解決の道筋が誰もが納得できる結論がすぐには見つからないところに議論の難しさがある。

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