カルト被害を考える会総会

2008年2月3日

小雨の降る肌寒い一日であった。昨年9月に新しく開拓伝道で建てられた茶屋町にある教会でカルト被害を考える会の総会があった。その教会の牧師を中心としてカルトから脱会された人々の会「出エジプト会」の例会と共同で,札幌の郷路弁護士の「統一教会のマインドコントロール」と題する講演会を行った。

基本的にそれぞれの会員のみを対象とする講演会であったが,100人近い人が会場いっぱいに参加していた。県外からの参加者もいた。カルト問題に関わる深刻な被害者の存在を改めて認識させられた。岡山で青春を返せ裁判を闘って画期的な勝訴判決を得た元原告も京都からわざわざ駆けつけてきてくれていた。非常になつかしい気持ちを湧き起こされ,久しぶりに元気でおちついた姿をみることができた。自信に満ちた雰囲気の彼の姿に時の流れの速さをいまさらながらに実感させられる。その他にも,現在,統一教会との交渉に私が関わっている方も何人かこられていた。

郷路さんの話は,たっぷりと2時間に及んだ。途中で,マインドコントロールの罪の認識について話す中で,みずからキリスト教の教会を訪ねたことのある経験を話され,その時には涙を浮かべながら話をされていた。彼は,奥さんをガンで亡くしている。奥さんの闘病生活の時は,しばし自分の生活をなげうって付き添い,看病をしていた。その生活が当時私のところにも漏れ伝わってきていた。その背後にあったことに今日は触れ,感極まってしまったのであろう。人に罪意識を植えさせることは誰にでも可能なことで,それを利用してカルトへのマインドコントロールがなされていることを話したのである。

2時間以上も話を続けられ,それらの話を参加者熱心に聞いていた。寒い外に比べて中は,ぎっしりといっぱいの人の熱気に包まれていた。私自身,関わっている方の事件についてはしっかりと解決の道筋をみつけてあげなければと心を引き締められる思いをもって帰った。

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