ロス疑惑事件

2008年2月26日

ロス疑惑事件の三浦知義と聞けば,間違いなく事件を思い出される。しかし,息子と話をしていると知らないといい,サッカーのカズのことかと聞いてくる。それもそうである。事件からもう27年も経過しているからだ。知らない人の方が圧倒的に多くなっている。

27年も前の事件を,しかも日本では既に無罪が確定している事件を追い続けて起訴にもちこもうとしているロス市警のその執念にまずは驚かされる。どんな体制で27年間も異国の容疑者を追い続けてきたのだろう。一度,刑事事件の手続きにさらされれば,同じ事件で2度刑事手続にさらされることはない。これは一事不再理の原則と言われ,憲法上の権利である。これは,人権保障がなされているいる国ではある意味当然の原理である。刑事法制の異なる国における日本での刑事手続きであったので,米国内での一度の刑事手続きにカウントされないとの考えで逮捕に踏み切ったのであろう。

しかし,人の動きがグローバル化し,社会制度が世界標準化していくなかで,一事不再理の原則の解釈が今回の解釈でいいのだろうかとの疑問が起きる。今後,起訴されて審理がなされるようになると弁護側の主張としては十分に検討されていいのではないかと思った。そして,今回のような凶悪犯罪に関しては時効がないという制度は,そうであってもいいのではないかと考えさえられた。時の流れだけで,死刑に相当するような凶悪犯罪をも免罪にしてしまう理屈はおかしい。

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