司法修習生の就職活動

2008年3月1日

61期の司法修習生の就職活動が活発である。岡山弁護士会の事務所紹介の説明会に8事務所が参加し,出席した修習生が50名であったというから,就職難の深刻さが伺われる。弁護士会はこの人たちをきちんと受け入れ,後輩を育てていくという責任を負わされている。

そんなことから,場合によっては新しく弁護士を事務所にいれようかと考えてみたりしている。まだ明確に決断したわけではない。私の事務所のようなところで,弁護士としての苦労を共にしてみてもいいと感じてくれる気概ある若者であれば,決断することになるのだろうと思っている。そうした人にめぐりあえればと,決断を先延ばしにしている。既に何人かの修習生の訪問を受けている。私のあいまいな態度におそらく困惑しているだろう。おそらく,就職活動をしている修習生たちもこのような就職活動をすることになることは考えてもいなかったのではないか。

今年で弁護士35年目を迎える。弁護士の仕事に夢をもち,やりがいを感じてきたし,今もその気持ちに変わりはない。忙しい思いをしながら,さして裕福になったわけでもない。でもそんな仕事に興味を持つことのできる若者と共に仕事をしてみたい。私の事務所への本気訪問は,拙著「マチベンのリーガルアイ」(文藝春秋,1500円)を読んで,共鳴を覚えられる人であることを期待している。

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