重い1日

2008年3月4日

午前中は,前市長で現国会議員の尋問があった。昨年9月9日のサンデープロジェクトで報道されていた事件であった。その,報道の内容について,元市長の名誉を毀損する内容であったので抗議ををテレビ朝日にした。当初は,横柄な対応であったが,最後には一定の見解をだしてきた。しかし,決して誤りを認めようとしない態度であった。今日の尋問においてもあの番組の放送内容が根拠のない悪意に満ちた一方的な報道であったことは明白であった。この前市長も問題とされている下水道普及率の算出結果は「錯誤」であり,従前の市の計算方法も一定の意味のあるものとの認識を明確にした。テレビ朝日だけがこれを「改ざん」と報道し,荒唐無稽の普及率の計算と解説していたのである。前市長の明確な証言がでたので,今一度,テレビ朝日に抗議をしたいと思う。

午後からは,高松高裁の事件で,実質的な和解が成立した。高裁で2年ちかくのほとんどを和解交渉の時間に充てた。粘り強く和解成立のために裁判官が尽力してくれた。この事件は,この和解しか解決方法はないであろうと思える内容の和解である。金融機関相手の和解であるが,十分に譲歩していただいた。問題解決のために法の建前論だけでなく,実質的な問題解決のために良い決断を金融機関もしてきた。和解を受命で担当した裁判官は,金融機関としての誠意ある対応に感激し,その銀行に口座を開設されたらしい。少なくとも私の依頼者は,裁判官と相手方に感謝の気持ちをもってこの事件を終わらせることができた。しかし,まだ裁判外でやり遂げなければならない重要なことが残されている。関係者がこれらを誠実に実行していくことになっている。

午前,午後と重い事件が続いた。夕方からは労働仮処分事件での準備が続いた。なかなか思うように準備が進行しない事件である。依頼者の思いと裁判所での手続きとが一致せず,必要な準備に結びつかないジレンマが続く。

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