何ともこんな準備書面が,,,,

2008年3月11日

先日,県北の現地まで出向いて交通事故の被害者の実情をビデオに撮影し,提出した事件の実質的な最後の期日があった。いままで提出した証拠等で裁判官から和解案の提示がなされることになっていたのだ。和解案をどちらかが拒否すれば,次は判決となるという審理段階に至っている事案である。裁判官からまず「和解を受け入れることのできる額をどのように考えているか」とまず打診があった。1億を超える金額を請求している。これまでの遅延利息を含めるとかなり大きく越える金額の請求であった。私は請求している金額が過大であるとはおもっていないこと,しかし,金額そのものにこだわるより,法的に損害額が相当に評価されて,裁判官の見識で納得できる理由がつけばその金額を了承すると意見を述べた。こちらからは金額は述べなかったのである。それに対して,裁判官は,1億1500万円の提示をしてきた。いろいろ理屈はあるが,ほぼ当方で考えていた数字であった。被害者の実情をかなり正確に理解頂いた結果である。苦労して,何度か現地に行ってやっと記録することのできた映像が役に立った。当方は和解案を了承するする意見を述べたが,相手方は検討する期間が欲しいとのことで今日は結論がでなかった。しかし,次回まとまらなければ次々回判決となる。やっと解決に見通しがついてきた。

もう1件,次回期日までに解決すると思われる事件があった。訴訟外で当方の主張を既に認めていて,次回期日までに和解金を支払うとのことで,念のため次回期日の指定をしてもらったのだ。当方は今はオランダに居住し,相手方は関東地方に住んでいることから,こうした解決に至るのは,互いの訴訟経済上有益なことである。

明日の事件に関して,明日,相手方が陳述予定とされる準備書面が期日前日になって送付されてきた。訴訟要件的な事実関係に関しては明確な認否をせず,感情的な表現と的をはずした愚弄するような記載内容となっている。法律家の文章かどうか疑いたくなる品のない文章である。不法行為構成による損害賠償請求をしているのであるから,違法性,因果関係,損害論とそれに関わる事実関係に冷静にかつ簡潔に答弁すべきであろう。また,その答弁内容は,とうてい大企業のなすべきものとは思えない内容である。正々堂々と主張を闘わせるという度量にかけているのかと疑いたくなる。こうした,訴訟態度に対しては法廷で一言意見を言おうと思う。そうするのはいささか感情的すぎるだろうか。結果はあすこのブログで報告したい。

退職金が支払われない,工事請負代金の請求についてトラブルが発生したと突然のそして急を要する相談が2件飛び込んできた。今日もこれらの処理に追われてあわただしく過ぎていった。2件の提出しなければならない書面がてにつかないまま,,,,

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