やはり「企業は性悪」?

2008年3月12日

気になっていた2通の準備書面は,なんとか事務所にいる間に完成し,事務所は8時頃にでて帰宅した。いずれも明日提出予定の準備書面である。先週の金曜日ぐらいから毎日自宅に記録を持ち帰っては手に着かないまま,翌日また事務所に運んでいたものである。きょうは,手ぶらで帰ってきた。なんだかずいぶんと気が楽で,夕食時にはいつもより多めにアルコールがはいった。

昨日から,気になっていた相手方の準備書面は,汚染土壌を住宅地として販売した企業の責任を問う事件に関してであった。事細かく,原告を揶揄するような記述をしながら,肝心のことには正面から認否してこないのである。そして,土壌が汚染されている事実自体については,臭いがする範囲で認め,そんな臭いぐらいで文句を言うなというのが答弁の内容である。こんな土地を買った人が悪いとばかりの記述である。この汚染については,被告側が調査をしているのである。汚染のデーターがでているのである。それでも,油分がしみ出ているブロック壁に関してはそれは苔であるとの調査結果がでているなどと平然と主張するのである。その黒いシミが苔であるなどと誰が言うのであろうか。これが,住宅地を販売している地元の有力企業が法廷で堂々と述べていることなのである。こうした,訴訟態度に,ついそのような文章を平然と書く弁護士の姿が許せなく,法廷で「悪態を」ついてしまった。かつて,倉敷公害訴訟事件において,企業の本質的な悪どさを見せつけられていた。その時,被害者の名誉と心を踏みにじる代理人の応訴態度に怒った。その時の感情が今回のことで呼び起こされた。企業はやはり性悪なのかと,,,,,,。

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