クレサラ相談当番

2008年3月19日

弁護士会のクレサラ相談の担当日であった。午前中2コマ,午後4コマの相談が割り当てられている。すべてのコマは予約で埋まっていた。まだまだクレサラ相談は多い。この高金利,過剰貸し付け,強引な取り立ての及ぼした影は,生活のすみずみの奥深くまで及んでいてなかなか健全な状態が取り戻せていないことを実感する。

夫の突然の意識障害を起こす入院で,高金利の多額の借金の存在に気づく。あわててそれの対応をしようとしても,その処理ができる家計の余裕はない。実は妻にも夫には内緒の借り入れがあった。親族らがなんとか生活立て直しのためにと相談にきた。妻と意識を失っている夫との両方の負債の整理が必要である。

こうした深刻な話が6コマ続くのである。それぞれに陥った原因,事情は異なる。年代もそれぞれに違う。24才の結婚したばかりの若者。身障者で,一時の収入の減少から借り入れをはじめ,もう年金をもらう年に近づいているが,収入のほとんどを借金の支払いに充てている人の相談もあった。世の中は円高だとか,日銀総裁人事とか,株価の乱高下の様子が報道されている。そうしたニュースとは関係なく,確実に生活の根底からむしばまれている日本経済の実態がある。

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