東京に寄り道

2008年3月31日

PIC000269.jpg
土曜日の秋田からの帰りは,東京に寄り道をした。日曜日は,私のプライベート休日を過ごした。土曜日の夜は家族全員集合で食事でもと企画した。次女は出張で夜から出かけることになり,全員とはいかなかったが,それぞれが元気で過ごしていることに安心した。実は山形での1泊目の朝,ベッドから降りようとすると腰に激しい痛みがあり,なかなか立ち上がれなかった。シップ薬を貼り,痛みは我慢ができる程度には収まっていた。しかし,今朝はゆっくりと遅くまで眠り,朝起きて風呂にはいって腰を温めたりしていた。

午後からは新国立美術館でモディリアーニ展に行ってきた。今までは首の長い不思議な人物像を描いているという印象しかなかったが,現物の絵を見ているとその首の長さは別に意識することなく見られるから不思議である。人物の描かれたバックの色合いが何ともいえない調和があり,人物に微妙な感情を与えているように見えた。時にゴーギャンのような原始的な雰囲気の絵があったり,ピカソのようなデッサンがあったりと短い人生でありながら,多様な活動をしていた。絵画展に行くと,いつも1枚の印象に残った絵が印刷されているクリアファイルを記念に買う。今回は,チケットに印刷されていた絵のクリアファイルを買ったが,どうしても気になる絵があり,それは初めてマグネットに加工されているものを購入した。モディリアーニが若い才能ある画家と見込んだ青年画学生を描いたものだ。才能があっても苦労しているいる様子,丁寧に描かれている着衣,若くして健康を害してしまっていたときに,きっとこの画学生に活躍を期待していたのだと思う。描かれたその複雑な表情が気になる絵である。

今日は午前中,ホテルでのんびりと過ごしていたが,サンデープロジェクトで利息制限法に出資法金利を一致させる法律がいよいよ施行されることになるが,この是非をめぐって学者と被害救済にあたってきた弁護士のとの討論が放映されていた。きっと,これは,テレビ朝日が一方的に業者擁護の学者意見だけを放映したことの反省の中で生まれた企画ではないかと思われた。テレビ局のサラ金コマーシャルの収益は相当なものがあり,これだけ問題となっていてもコマーシャルはいっこうになくならない。今日の論戦は,学者もここまで業者よりに徹することができる人がいるのだとばかばかしくなる議論を聴いた。田原さんまでが,「でも過払い請求で弁護士さんは儲かっているのでしょう」と全く論点をはずした議論をしていた。アメリカのサブプライムローンの構造と日本のサラ金被害の構造とはよく似ていると感じさせられる。サラ金の高金利貸し付けは,弱者を救済するといいながら,経済的弱者から高金利を吸い上げ,さらにはい上がることが不可能にしてきた実態がある。そしてその高金利は,最終的には,銀行など大手の金融資本が吸い取ってきていた。アメリカの問題も同じような構造があり,こうして格差が拡大してきたのである。

霧のなか,岡山空港に着陸できるかいなか不明なまま岡山に向けて離陸jしたが,無事に岡山に着陸できた。自宅に直行せず,途中の桃太郎温泉にはいってから帰宅した。私の休日の締めくくりである。実はここはラジューム温泉で,腰痛に良く効くのである。いつまで続くか分からないが,とりあえず腰痛は治まっている。なんだか,とても長い休日であったような気分である。

東京は桜の見頃であった。ホテルの近くの桜坂の写真である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Links

Calendar

  • 2024年4月
    « 5月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930