憲法記念日

2008年5月4日

今日は,憲法記念日であった。この日は,私にとって特別な日である。と言っても,私の誕生日の翌日であるということだ。昭和22年生まれなので,憲法と同じ年齢である。

国の基本法ができた記念日でもあるにも関わらず,国として特に祝うことはない。違憲立法審査権のある最高裁裁判所だけが憲法に関してなんらかのコメントをだす。政権与党が憲法改正を党是として掲げ,野党,革新政党が憲法を守ろうという逆転したおかしな構図となっているからである。政権維持に今の憲法は,与党にとっては目障りになるのだ。憲法記念日といいながら,国としてはおもしろくない日であるようだ。

阪神支局銃撃事件から21年が経過した。今年は,映画「靖国」の上映をめぐって,国会議員のおかしな行動があった。しかし,それに対して,健全な批判する動きがあり,むしろ靖国の問題をきちんと考える機会となったようである。憲法改正の声高な声はしばしの国会混乱のなかで声を潜めている。憲法も60才を越え,それなりに存在感を持つようになったのではないか。人類の「人権宣言」の長い血塗られた歴史のなかで,その集大成ともいうべき普遍的な原理を定めたのが日本国憲法である。そう簡単に変えるべきではない。私もこの憲法と同じ年を重ねている。

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