連休最後に

2008年5月7日

PIC000279.jpg長い連休であったが,ほとんど何もしないうちに終わってしまった。いくつか予定していたことの少しでも手をつけておこうと,事務所にでかけた。そして,2月の事務所引っ越しの際の整理のつかない荷物を,とりあえず2個だけ片づけた。どのように片づけたらいいか決断のつかなかった荷物のまとまりなので,なかなか整理がつかない。しかし,一応の仕事をしたことの実績はできた。

夕方は,連休の終わりの開放感を味わうために,デッキで冷たい風にあたりながらビールを飲んだ。いつもと違うことで,特別の日であるとの実感を味わうことができる。庭には,トゲの鋭い野バラが白い小さな花をいっぱいに付けて咲いている。これでいて,香水のようなとても良いにおいを漂わせているのである。

夕食後は,借りてきたビデオ「善き人のためのソナタ」を観た。連休の総仕上げである。ベルリンの壁の崩壊の5年ほど前の東ドイツの監視社会が舞台となったドラマであった。平成元年のころ,我々の生活と同時進行で現実に同様のことが起きていた。壁崩壊のまもなくベルリンを訪問し,「壁博物館」を見学した。死をも決意し,人智を尽くして西側に脱出を図ろうとした人々の歴史を知ることができる。一昨年は,壁の撤去を求めて,戦車の包囲網のなかで祈りを捧げていたライプチィヒのニコライ教会を訪問した。こんなことが現実に起きていたなかでのドラマでテーマは重いが,人の良心の存在を信じることのできる哀しくも暖かな物語でもあった。こうして連休最後は,特にどこにでかけたわけでもないが,明日からの英気をもらういいイベントで終えることができた。

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