「司法」はどこへ,,,

2008年6月14日

昨日は福島一泊の出張であった。今日は,日帰りで東京での日弁連の会議に出席していた。会議の始まりまでの時間に余裕があったので,羽田からモノレールで浜松町,そこからJRで有楽町にでて,有楽町から帝国劇場横に抜け,日比谷公園を通って日弁連会館に歩いて行った。公園内のレストランが貸し切りとなって,結婚式をしていたり,野外音楽堂では,ブラスバンドの演奏会が開催されていた。うっそうと茂っている緑の大木の影にあるベンチではそれぞれ腰掛けて,本を読んでいたり,仲間とおしゃべりをしている人たちがいた。日差しは厳しいが,日陰ではひんやりとした風を感じることができた。川面の風を感じるような,東京であることを一瞬忘れさせる体験であった。ここでは,すさんで行き詰まっている国会,秋葉原の事件などのことは,誰も考えることなく時が流れている。

会議は,司法改革の大きな流れを振り返りながら,司法改革のもたらしている現状をどうみるか,司法はどこへ行くのか,なお改革の動きを止めないで前進させるにはどうしたらいいか,そんな大きなテーマで問題点の整理などがなされた。今年度の初めての委員会である。この委員会の存続期限は来年5月まで,従って私の任期も来年5月いっぱいである。このような大きなテーマを考える機会を与えられ、他の委員の活発な意見にいろいろと触発されている。やみ金に対する最高裁判決、人権を擁護するための最高裁違憲判決など期待のもてる司法に変貌できるか否か,それが問題なのであるが,司法に費やされる国家の予算はわずか数パーセントと言われている。このいびつさがさまざまなところで,問題を起こしている。司法の元から基盤整備が必要なのである。

帰宅してみれば、ある法律家団体の機関誌編集部から法曹人口増員問題について原稿を寄せて欲しいとの依頼がきていた。新しい制度が動き出し、法科大学院を卒業した法曹がかつての数倍の規模をもって生まれつつある。弁護士の就職難といわれているのである。この流れをどのように理解すべきなのか、将来の司法をどう考えるのか、簡単には頭の中が整理つかない。

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