所属している国際奉仕団体の恒例の納涼例会をデパートの屋上ビアガーデンで行った。一定の料金を支払って会場にはいれば，あとは飲み放題，食べ放題となっている。火曜日の夕方ではあるが，結構な人がきている。例会は，お知らせなどのプリントを配布して，あとはビールを飲みながらの雑談である。話は，両隣と向かいの３名ぐらいしか届かない。開放的なところで，好きなだけ飲み食いをすることが，互いの気持ちのバリヤを取り除く。こうした関係が，今後のクラブの結束と活動のエネルギーに繋がっていく。
とはいうものの，そんなに食べられるわけではない。そんなに飲めるわけでもない。味付けは濃い。揚げ物，肉類はたくさんある。日頃食べているものからみると，健康的であるともいえない。食材の安心感に欠けてくる。会場に，あまり工夫もない。建物の壁に直接テレビ番組を放映して野球中継をしていた。映りが悪い。もっと工夫があって，いいのではないかと思う。単に飲んで騒げればそれでいいという年代ではなくなっているところがこんな文句を言わせるのかもしれない。しかし，楽しかった。
学生時代，大学の図書館に面したすぐとなりが，神田駿河台の山の上ホテルであった。そこのホテルの中の天ぷらの店は，有名であった。いつかは，そこの天ぷらを食べてみたいものだと思っていた。その思いを実現すべく，長女が学生のころ，長女を連れて，そこの天ぷらを食べに寄った。やっと念願がかなって，その天ぷらを食べられたという思いであった。先日，司法試験受験グループの同窓会があったが，何人かが私と同じ思いで山の上ホテルの前を通り過ぎていたことを知った。その敷居が高く，とうてい学生身分でははいれそうにもない場所であったが，夏の間は狭い庭でビアガーデンが開かれていた。そこには何回かゼミの先生とはいったことがあった。このときは，大人の世界に入り込んだという気持ちであった。
今日のビアガーデンは，なんとなく昔の屋台の並ぶお祭りの雰囲気であった。