苦手な依頼者

2008年8月30日

貸金業者から依頼を受ける事件は,原則としてない。常に破産事件とか,債務整理とか,借りた人の事件ばかり処理してきた。ところが,金融業者のからの依頼の事件があり,きょうはその相談があった。私が苦手とする依頼者の一人である。

今から20年ほどもまえのこと,昔は,金融業者もかなり荒っぽかった。厳しい取り立てはあるし,貸金業法の範囲の利息であれば当然に取得できると言い張っていた。そんな折り,利息制限法を振りかざして,電卓をたたきながら,業者とやり合っていた。その何度もやり合っていた相手の業者の人が,今日の依頼者なのである。その依頼者は,しばらく連絡がなくなっていたところ,困っている人がいるので相談にのってあげて欲しいと債務整理・自己破産宣告申立事件を何人か連れてきた。そして,その事件を処理した。今回は,過払い請求を受けている自分のことで相談にきた。できれば断りたい人である。私は,立場が違うといっても是非お願いしたいというのである。今は,ほとんど金融業もしていない。健康も害している状況である。金融業者と言えども,法の手続きによって,適正に判断されなければならない。断っても,断っても,「頼りにしているのでよろしく」と,引き下がらない。今日のところは,これからの対処の仕方について助言をし,その後の展開でまた相談にきてもらうことにした。

かつて,やりあった金融業者で,その後に私に事件を紹介してくる人がもう2人いる。この2人は既に完全に金融業から手を引いている。自分の友人が医療過誤に巻き込まれたり,C型肝炎ウイルス感染の相談であったりと,普通の相談を持ちかけてくる。激しくやりあえば,何となくその人の性格,本質が見えてくるからか,逆にとても親しい関係にあったかのような感覚にとらわれる。そんなことからか,なんのわだかまりもなく,事件の依頼にくるのである。しかし,今回のように,自らの貸金業に関するような手続きの依頼は,苦手である。できれば,借りた側にたってだけの事件処理をしたい。

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