弁護士会のクレサラ相談の担当日であった。午前2コマ、午後4コマ全てが予約で埋まっていた。最近は、この種の相談が公設事務所に集中したり、司法書士に流れる傾向があり、弁護士会での相談が減少しているとの指摘がなされていたが、今日の状況をみるかぎりそのようなことは感じられなかった。まだまだこの種の問題は問題の掘り起こしがじゅうぶんでないことなのだろうか。問題の広がりと根深さを感じる。rnrnこの問題の一番の原因は高圧的な取り立てに裏付けられた高金利にある。今日の相談もこの高金利を既に十数年支払い続けてきている人が複数いた。その間に確実に借入金額は増加し、夫婦の間は冷え切っしまって離婚の危機にある人、激しいストレスに精神的にまいってしまって異常にやせていた人、退職に追い込まれ、その後もあらたに夜昼と働き続け将来がみえなくなってしまっていた人、人生に大きな影響を与えていた。この問題を解決するにはグレー金利廃止しかありえないが、貸し金業界の圧力により、この重大な社会問題をきちんと解決しようとする方向に向かないことが残念である。政治が政治の役割を果たしていないと言わざるをえない。rnrnひとりあたり、40分から50分の時間をかけて話を聞く。この問題を頼まれれば拒否するわけにはいかず、複雑な気持ちで話を聞くことになる。今日は夕方上京しなければならなかったのであるが、その予定のことも忘れて4時過ぎまで相談を担当していた。事務所に帰って留守にしていた間の連絡事項を処理していたところ、5時25分発の飛行機に乗ることになっていたことに気づき、あわてて空港にむかった。なんとか無事チェックインすることができ間に合った。途中、80キロぐらいのスピードで空港に向かった。走り回って手続きをしたものだから汗びっしょりとなった。rnrn東京では3人の子供たちに東京に来ていることを知らせたが、長女は仕事がらみの集まりがあり、二女は宿直明けの通常勤務をこなしてくたくたで早く眠りたいとのことであって会えなかった。長男とは8時過ぎに仕事を終了し、長男のお薦めのお店で一緒に食事ができた。天王洲アイルの倉庫街にあるしゃれな店であった。ニューヨークのウオーターフロントのようであり、ヨーロッパのオープンエアのカフェテラスの雰囲気あり、そして天王洲アイル地ビールはなかなかのものであった。行き交う屋形船、モーターボートが間近にとおり、ここが砂漠のような東京の一部なのかと疑いたくなるような場所であった。
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- カルト被害を考える会 に 田所眞紀 より
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クレサラ相談
2006年10月5日
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