不覚の寝過ごし

2008年9月22日

土曜日の朝、金曜日から開催されている霊感商法被害対策弁連の2日目の弁護団会議に出席の予定であった。前日夕方、上京していた。夜には二人の娘に会い、旅行の土産を渡した。先の読めない政局で、二人ともそれぞれの持ち場で忙しく、緊迫した日程をこなしていた。下の子は、「夜回り」取材の途中にホテルに寄り、まだこれからも取材があるとのことであった。そして、私は、土曜の朝は9時からの弁護団会議に遅れないように出席するつもりであった。

土曜日の朝、廊下の人の気配を感じて目が覚めた。もう9時を大きく回っていた。私は、朝の目覚めは良い方で、寝過ごすことなどめったにない。目覚ましをかけていても、たいていは鳴る直前に目が覚める。しかし、この日は、ぐっすりと寝過ごしてしまっていた。1週間の間に7時間の時差のあるところを往復し、帰ってからも全くいつもと同じペースで仕事もこなしてきていた。何の影響も感じなかったのであるが、やはり疲れがでていたのだろうか。不覚であった。

途中から参加することとなった弁護団会議は、いつもの通り、濃密な議論がなされていた。ほぼ3ヶ月ごとに開催されているが、その都度、議論の発展があり、成果が報告される。そして、最近では若い世代の弁護士が多く参加するようになった。弁護団としては再び活気をもってきているといえる。しかし、被害の深刻さは減少することはない。決してちいさくなっているとは思えないのだ。いつになったら、こうした悲惨な被害を出さないで済まされるようになるのだろうか。弁護団の活動から、エネルギーをもらい、その成果を十分に自分のものとして、この種被害の救済のために、さらに防止することのためにまだまだ働かなければならない場面がありそうである。そんなことを考えながら、議論を聞いていたところ、議長から最後に、昨日の懇親会の席上で、私がこの弁護団の代表世話人の一人に選任されたとの報告がなされた。そして、皆さんのいきなりの拍手である。弁護団結成から20年を経過すると当初の世話人の方々のなかにはその役割を果たせることができないような事情がおきていた人もいた。なんとなく、このように祭り上げられる立場になってしまったのかも。

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